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| TOP > 作家紹介 |
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| やちむん作家-陶器工房 壹-:壹岐幸二 さん |
| <プロフィール> |
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1966年京都府生まれ。沖縄県立芸術大学美術工芸学部デザイン工芸学科を卒業、研究生を経て、読谷山焼の大嶺實清氏のもとで5年間学ぶ。
1996年陶器工房 壹を設立、現在に至る。
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「やちむん」と呼ばれる沖縄の焼き物。琉球王朝時代に交易のあったアジア諸国の影響を受けながら、独自の発展を遂げた工芸品で、手作りのあたたかさと独特の風合いが、特徴的だ。県内では読谷村を中心に、若手からベテランまで多くの作家が工房を構え創作活動に励んでいる。
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王朝時代の器が持つ上品さが基盤
読谷村の海を望む高台に建つ「陶器工房 壹」は、やちむんの伝統に独自のセンスを融合した作風に多くのファンをもつ壹岐幸二さんの工房。日用雑器から芸術性の高いオブジェまで、多彩な作品を手がけている。
京都出身の壹岐さん。この世界に入るきっかけになったのは、沖縄県立大学の学生時代に出会った17~19世紀ごろの王朝時代に作られたやちむん。
「余計なものがなくシンプルでシャープな作りで、とても上品で。自分が作りたいのはこれだ!と衝撃を受けました」。
卒業後は、恩師で沖縄陶芸界の巨匠でもある大嶺實清氏に師事。5年後に独立した。
使いやすさを計算して作られた形や柄
「焼き物は使われてはじめて生きてくるもの。毎日の食卓でいつも登場するような飽きのこないものを作り続けたい」。
その言葉どおり、壹岐さんの作品は、どんな料理をも際立たせてくれる上品で繊細なものが多い。
なかでも白と青を基調にした染め付け模様のシリーズは、茶碗や湯のみ、皿などの日用雑器をそろえた10年以上のロングセラー。
沖縄の海をイメージさせる青で描かれた唐草文様やドットなどの多彩な染付けに独自のセンスが光る。
ろくろで土台を作り、乾かして素焼きをし、絵付け、窯焼き、冷ましという工程を10日間かけて仕上げる作品は、ギャラリーで販売したり、県内のリゾートホテルや飲食店で使われたり、東京のセレクトショップへ出荷されたり。
「大事に使ってもらえたらそれがいちばん」。柄は多彩だが、どれも統一感があり、つい数を増やしたくなる魅力的な器たち。
たくさんの人たちの食卓を彩るため、今日も新しい作品が生まれ続けている。
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| シーサー作家:中野充都里さん |
| <プロフィール> |
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1964年愛知県生まれ。埼玉で中学校教員をしていたときに訪れた沖縄に心ひかれ、1998年に移住。一年間琉球ガラスを学んだのち、1999年に読谷村に島次郎工房を設立し、シーサー作りを始め、現在に至る。
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沖縄では、店の入り口や民家の屋根、みやげ物店などあちこちで目にするシーサー。琉球王朝時代、中国から魔よけとして伝わったといわれ、家の守り神として崇められてきた。
中野充都里さんが作り出す漆喰シーサーは、つりあがった眉に大きな口というインパクトのある顔立ちをしているけれど、どこかゆるい空気が漂う“コワかわいい”表情がなんとも印象的だ。
海で集めたサンゴや貝殻もシーサーの一部に
もともと埼玉で教員をしていたという中野さん。沖縄に移住して一年がたとうとしていたとき、「知人にたまたますすめられて縁を感じた」と独学でシーサー作りをはじめた。「シーサーって歴史があるものだけど、形も表情もさまざまなんですよね。自由に作ることができるものというのも楽しくて、10年続けてこれたのかな」。
海に近い読谷村の一戸建て住宅が中野さんの仕事場だ。漆喰で骨組みを作ったら、肉付けをしたり、削ったりしてイメージをふくらませていく。
「近くの砂浜で拾った」というサンゴや貝殻も大事な材料。沖縄の風を作品にさりげなく吹き込むことも忘れない。
積み重ねた日常がやさしい表情を生み出す
ストラップから大物まで作る人気作家ゆえ仕事はひっきりなしだが、「仕事はだいたい午後から。午前中は本を読んだり、体を動かしたり、愛猫と遊んだりして気分転換をすることで、今日も一日がんばろうって思えるんです」と気負わずあせらず自分らしさを大切にしたライフスタイルも魅力的。
沖縄ののんびりした空気のなか、自然体でシーサーに向き合う中野さんだからこそ、生み出せる作品にひとつとして同じ表情のものはない。漆喰のもち味を生かした、やさしくて繊細な面持ちで、やさしく私たちを見守ってくれるに違いない。
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| 陶芸作家:香月礼(かつきあや)さん |
| <プロフィール> |
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福岡県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業後、東京で陶芸活動をはじめる。1998年、沖縄に転居。翌年、那覇市内に工房を設立し、陶品制作の傍ら展示会への出品、主婦業、趣味をこなす多忙な日々を送る。
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生命感あふれる個性的な器
ユーモラスな表情のネコが全面に描かれた絵皿、取っ手代わりにくっついたサルが今にも動き出しそうなマグカップ。
香月さんが作る器は、ひとめ見たら忘れられない強烈な存在感を放つ一方、気持ちがほっと和むやさしい雰囲気をもつ。
薄い緑色の釉薬、素焼き部分に描かれた線模様、動物デザインなど、ひとつの作品にさまざまな要素を凝縮させながら、不思議なバランスで調和する。「子どもの頃から工作が大好き。私にとって作品づくりは、食べるとか寝るといった生理的な欲求に近いですね」と、香月さん。
「最初は絵が描きたくて版画を選んだんですが、焼物のほうが自分の描きたい線が出せることに気づいたんです。
作品を窯に入れた後、思いがけず良い結果を生むことがあります。そんな偶然性に左右されるところも焼物の魅力です」。
自身が好きな動物をモチーフに、自由な発想で楽しみながら作り続ける姿勢は、動物たちの満たされたゆるい笑顔にも表れている。
毎日使われるお気に入りの一品をめざして
作家の顔と二児の母としての顔をもつほか、合間に趣味のフラダンスに通うという多忙な毎日を送る香月さん。
「兼ね合いが難しいけれど、たとえば子育てが作品制作の刺激になったり、相乗効果でよい結果が生まれることもある」のだそう。
沖縄に暮らして11年。土地の食事スタイルに影響されて、小皿ではなくチャンプルーなどの沖縄料理に合う大皿を制作することが多くなったとか。
目標は、使いごこちがよく毎日活躍する器を作ること。一見オブジェのように見える香月さんの器は、重さやラインにこだわり使いやすさも追究している。
「これでコーヒーを飲まないと一日が始まらない、というくらい愛着をもってもらえたら」と気持ちをこめて、今日も作品と向かい合う。
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